松本潤:【賛成】 *討論あり
清瀬市では市立学校での水泳指導を、民間プール施設を活用した水泳指導へ移行をしております。
移行は令和4年度から始まり、令和7年度からは市内全小中学校で民間プール施設での水泳指導が実施されます。
背景としては、
@雨天や暑さ等、天候による影響で水泳指導が中止となる回数が出てしまうこと
A水泳指導を民間施設の職員と行うことで指導面、そしてプールの掃除や管理等の負担が減ること
B学校プールの維持費
が主に上げられます。
詳細は市のホームページにある、清瀬市立学校における水泳指導基本指針をご覧ください。
今回の陳情は、市内で唯一水泳部がある清瀬第五中学校の保護者の方から出された、「(部活動で使用するために)第五中学校のプール存続を」というものでした。
水泳指導の指針については基本的に賛同する立場でありますが、学校のプールを部活動で使用していた場合はどうなるのか。
陳情について考えるにあたって、有志の議員と第五中学校のプールを見学に行き、第五中学校の校長先生、そして市の担当課長から話を伺いました。



整理をすると
@市の方針としては、部活動の地域移行のために民間プール事業者と部活動について話を進めていること
⇒年間通して利用できるようにはしたいが、利用できる頻度は未定
⇒使えるレーン数は未定
⇒使用できる時間は未定
A顧問の先生はどうなるのか
⇒現時点では顧問は継続。そのため部活動の際は民間プール施設への移動が発生する
B生徒はどうなるのか
⇒学校プールではシーズン中は毎日泳ぎこみができていた
⇒学校プールでは6レーン使用しての部活が可能だった
⇒民間プールでは年間を通じて利用できる見込み
⇒民間プールでは移動が発生する
C費用面はどうなのか
⇒1校当たりのプール施設の運営経費
・薬剤費 約107千円
・水道代 約643千円
・保守点検委託費 約36千円
・水質検査代 約32千円
・清掃委託費 約53千円
・修繕費 約190千円(大規模改修のための積み立てであり、今後修繕しないという考えなら不要)
・電気代 約80千円
・人件費(水泳指導員) 約33千円(部活動には不要)
合計約1,174千円(修繕費と人件費を除くと約951千円)
⇒民間施設を活用した場合、これ以上かかるだろうという見込み
Dプールの使用状況は
⇒令和6年度まで、第五中学校のプールは水泳指導で使われていた
⇒平成22年に浄化装置とプールの全面塗装を行っており、浄化装置の耐用年数はまだ迎えていない
⇒地下の埋設管はいつ不具合がでるかわからない
⇒第五中学校のプールは竣工41年。市内の他学校のプールの竣工は平均52年。
⇒お掃除ロボットが配備されている(写真3枚目)
⇒プールの跡地がどうなるのかは現段階では未定
上記のことを総合的に考え、陳情には【賛成】をいたしました。
以下討論内容です。
清瀬第五中学校の水泳部が民間施設を利用した場合ではどのように行われるのか、もう少し詳しい内容を伺ってから賛否を決めたかったのですが、継続審査となりませんでしたので、今あるプールはできるだけ使用したほうが望ましいのではという考えから、本陳情へ賛成の立場から討論をいたします。
清瀬市では、来年度から民間プール施設を活用した水泳指導が全小中学校で始まります。様々意見はあると思いますが、私は水泳指導の移行については基本的に賛成の立場です。
ただ、残ったプールはどうなるのか。
清瀬第五中学校のプールは、今年度までは水泳指導で使われておりましたので、使おうと思えば使用できるプールです。
清瀬第五中学校の水泳部に関するご連絡を保護者の方からいただいたときは、今後、部活動のためだけにプールを使うとすると維持費はどれくらいになるのか。民間施設であれば、年間を通じてプールに入れるのはメリットなのではなどと考えておりました。
しかし、今定例会でのほか議員の一般質問における答弁や、総務文教常任委員会での質疑の経過、そして、実際に清瀬第五中学校のプールを見学しに行き、財政面の考え方や部活動の地域移行について課題があると感じましたので、本陳情に賛成した理由として述べさせていただきます。
まず、財政面の考え方についてです。
1校当たりのプール施設の運営経費が1シーズン当たりおおむねどの程度かかるのかは、清瀬市立学校における水泳指導基本指針に記載がされております。
先ほど石川議員の討論でも紹介されておりましたが、年間約120万円かかるとされておりますが、これは今後の修繕に係る積立て分の約19万円や、水泳指導員の人件費約3万3,000円が含まれている金額であり、仮に今後プール施設が壊れるまで使い修繕をしないという考え方であれば、年間約100万円のコストで清瀬第五中学校のプールを使用しての部活動が継続できると考えられます。
一方、民間施設を活用して部活動を行うとなった場合、費用が幾らかかるのか、現時点でははっきり示されておりません。
例えば、週2回程度民間施設を活用しての部活動をするとなった場合、清瀬第五中学校のプールを使用した場合より高いのか安いのか。高かった場合、なぜ学校のプールを使わないのかという疑問が出てきます。
また、清瀬第五中学校は平成22年にプールの浄化装置の改修とプールサイドを含むプール本体の全面塗装を行っております。平成22年度の事務報告書によれば、浄化装置の改修に798万円、プール本体の全面塗装に638万円の費用がかけられております。このときはたまたま一般財源ではなく、全額国の交付金で行われた事業だったようです。ですが、出どころは私たちが支払った税金や国の借金です。
清瀬市は財政が厳しいまちです。議会の答弁でも、国や都に費用負担の拡充をお願いしていきますと度々耳にします。しかし、そうして国や都に対して費用負担の拡充を求めながら、一方で交付金でつくったものをまだ使えるのに使わない。これは税金の使われ方として、また市政の在り方としてどうなのかなと私は思います。
続いて、部活動の地域移行の考え方についてです。
私は部活動の地域移行については否定は全くいたしません。生徒数の減少や教員の働き方改革に対応し、持続可能な取組にしていく必要があります。
しかし、委員会の質疑の中では、民間施設を活用することになっても、顧問は生徒に付き添う方針という旨の説明がありました。現状では、顧問は教員が担っているため、これでは教員の働き方改革になりませんし、逆に教員が移動する手間や準備する時間が増えてしまいます。
部活動の地域移行というのは何も民間施設を活用しなければならないということではありません。活動の場を学校とし、学校に地域の団体や地域の指導者に来ていただいて活動を行うということも、文部科学省の推進する地域移行であります。
直近の報道では、神戸市の公立中学校では2026年から部活動を終了して、地域の団体によるクラブ活動へ移行するとありました。そして、活動の中心となる場所は学校施設とされておりました。
仮にプールが使えなくなるまでと期間を定めても、同じような取組は清瀬第五中学校でもできるのではないでしょうか。活動の拠点の場を清瀬第五中学校のプールとし、必要に応じて指導員に来ていただく。そうすれば、教員の負担は減りますし、生徒も移動せずに学校のプールを広く使えます。広い練習スペースがあれば、近隣では清瀬中学校や清瀬第十小学校といった、合同部活動といった連携もしやすくなると思います。
民間施設への移行も学校単体ではなく、地域単体でどれだけ部員が増えるのか、部員数を一定数増やしてからのほうが受入れ側も安定して受けやすいのではないでしょうか。
今壊れているプールを直してほしいという内容の陳情でしたら、私も反対いたしますが、これはまだ使えるプールですので、清瀬第五中学校のプールを使用しての水泳部の活動を継続しながら、今後の話を検討していったほうが将来的には水泳部の継続という面ではよりよい結果となるのではと考えております。
水泳部の生徒たちが今シーズンどのような思いで清瀬第五中学校でのプール活動を終えたのか、大変気になるところであります。何も決まっていない状態で使えるプールが使えなくなる。経過が曖昧なまま、民間施設を活用した地域移行をしたとしても、生徒たちが納得して部活動を続けられるのかは疑問であります。部員数が減って先細りになってしまったら、持続可能な部活動のために地域移行したのに、その意味がなくなってしまいます。
生徒たちが安心できるよう、きちんと方針を決めてから、様々な可能性を検討した上でこう決めましたと、納得していただけるような説明があったほうがよいのでは、また、財政が厳しいまちであるからこそ、様々工夫をして柔軟に対応していく市政運営が必要だと考えます。
以上のことを申し上げ、本陳情の賛成討論を終わります。