一般質問にて、清瀬市の小学校におけるタブレット端末導入時の現場課題や、家庭の理解と協力の状況について問いました。
| 質問項目 | 件名 | リンク |
|---|---|---|
| 1. (仮称)南部地域複合施設及び中央公園整備事業 | (1) 「夢空間」に係るクラウドファンディングについて (2) 「夢空間」整備に係る費用について (3) (仮称)南部地域複合施設の維持・保全について |
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| 2. GIGAスクール端末 | (1) 導入時の教職員の負担について (2) 家庭の理解・協力について |
→(本ページ) |
◆松本潤
大きな2点目、GIGAスクール端末についてご質問をいたします。
本市では、令和3年度から児童・生徒一人一人にタブレット端末が用意され、調べる学習やコミュニケーションツールとしての活用、そして、希望に応じて、児童・生徒が在籍する学級の授業を家や学校図書館、保健室などの別の場所から視聴したり参加したりという取組など、様々な活用がされると伺っております。おかげさまで、私の子どもも昨年小学校に上がり、タブレット端末を用いた宿題をやることがあります。その姿を見て、時代は変わったものだと改めて実感しております。
タブレット端末を使用した課題を行う際には、まず端末にログインをし、インターネットのブラウザを開いて、ブックマークからクラスルームに入り、課題になっている宿題のアプリを開く。そして算数の宿題なら、手書きや手入力で答えを入力して問題を解いていく。こういった手順が必要となってくるわけですが、これを小学校1年生が覚えて帰ってくるわけです。大したものだと思う反面、学校の先生がどれだけ大変な思いをして教えてくださっているのか。大変ありがたいですが、気になるところでもあります。
特に小学校低学年の児童では、端末の基本的な操作に慣れていない場合が多いと考えられます。ログイン操作や文字入力で授業時間が取られてしまったり、また、端末の準備にも時間がかかったりすることが想定されますが、現場の教職員の方に負担はかかっていないのか。タブレット端末導入時の課題や工夫されていることについてお伺いをいたします。
2点目、家庭の理解、協力についてです。
私は、子どもがタブレット端末を用いた学習をしているのは見ておりますが、私自身は端末を用いた学習を経験したことはありません。議員ですので、議会で答弁されてきた内容は大体把握しておりますし、GIGAスクール構想についても理解をしているつもりではありますが、各家庭において、GIGAスクール構想の目的が十分に理解され浸透しているとは、まだまだ言えないのではないでしょうか。
例えば、長期休みでは、子どもと一緒に料理を作って、端末を使って写真を撮って、クラスみんなで共有するためにアップロードするという宿題が出ておりました。それがGIGAスクール構想にどうつながっているのか。学びの目的が何なのか。そして、算数アプリなどが今後どう個別最適化された学びなどにつながっていくのか、理解がされているのか。こうしたことを家庭が把握しているかどうかで、学習効果は大きく変わってくるのではないでしょうか。
保護者が端末を使用した学習の意義を理解することで、適切なサポートが行えるようになり、家庭学習の質が向上し、学習全体の効果が高まることが期待できると考えますが、家庭の理解・協力について、見解と課題をお伺いいたします。
◎大島教育部参事
私からは、GIGAスクール端末の導入時の教職員の負担についてと、家庭の理解、協力について、について順次ご答弁をいたします。
まず、タブレット端末の導入時の教職員の負担についてです。現在、子どもたちが使用しているタブレット端末は、授業支援システムにより、QRコードによるログインが行えるようになっております。このQRコードでのログインは、小学校低学年の児童など端末の基本的な操作に慣れていない場合でも、コードを読み取ることで、簡単にログインが可能です。そのため、文字入力が苦手な児童でもログインに手間取るということはなく、実際に学校からも、このことによって授業時間が押してしまう等の報告は受けてございません。また、そのQRコードを一人一人の児童に発行するための業務は、年度初めに一括でICT支援員が作業を行い、年度途中の転入生についても随時、支援員が対応し、教員の負担にならないような対応も行ってまいりました。
加えて、清瀬市で使用しているタブレット端末は、他地区で使用している別のオペレーションシステムと比較して、一般的に起動時間が速いため、授業の進行にも影響は少ないと考えております。
なお、令和3年度にタブレット端末を導入した際には、機器の手配や利用アカウントの登録など、児童がすぐに使えるようにするための作業も、市教育委員会やICT支援員が行ってまいりました。
タブレット端末の導入により、各学校では、端末を活用した意見交換や共同して学習成果をまとめる授業など、新たな教育活動の在り方や児童・生徒の発達の段階に応じた支援の方法等について、試行錯誤を繰り返しながら実践を進めてきました。このことにより、児童・生徒の興味関心が高まったり、情報収集や表現方法が多様になったりする成果が見られ、授業改善が進んでいると認識をしております。
タブレット端末の活用は、何より子どもたちの確かな学力の向上につなげていくことが大切になると考えますので、市教育委員会としては、今後も教職員の負担を考慮しながら、必要な支援に努めていきたいと考えております。
次に、家庭の理解と協力に関してお答えをいたします。
議員からも幾つかご紹介をいただきましたが、学校では子どもたちの実態やそれぞれの発達の段階に応じて、タブレット端末を活用した学習指導を日常的に展開してございます。具体的には、低学年では、端末の起動やシャットダウン、ログインの方法などの基本的な操作に加えて、タッチパネルの活用や写真の撮影、保存などの活用方法について学んでいます。また、中学年では、マウスの活用やローマ字入力、ドラッグ&ドロップなどの操作に加え、画像検索や地図検索、プレゼンテーションソフトの操作なども行っております。
さらに、高学年では、プレゼンテーションソフトを活用した発表や、互いの意見を一つの画面で共有できるツールを活用した活動など、より効果的に端末を活用する方法について学習をしています。
このように、発達の段階に応じて必要な技能を系統的に学べるよう、学校では様々な教科等の授業の中で活用を図っています。
なお、このように子どもたちが端末を活用して学んでいる様子については、ホームページで紹介をしたり、学校公開でご覧いただいたりしながら、保護者や地域の方々の理解につなげているところでございます。
市教育委員会としましても、学校と家庭が連携を図ることで、学習効果を高めていくことは大切な視点であると認識をしております。ホームページや学校公開等での積極的な周知は大変に重要になると考えております。
また、家庭との連携を図る上では、学校での取組を家庭と共有し、家庭の協力をいただくことも大切になると思います。特に、低学年の児童には、タブレット端末を操作するための基本的な技能の習得が必要であることから、家庭で活用する際にも、保護者のサポートが必要になるケースがございます。学校では、基本的に操作方法の習得に向けて、授業の中でしっかりと指導をし、子どもたちが自分で操作をできるようになってから、家庭で活用することを想定しております。
ただし、児童の実態によっては、個別に支援を必要とする場面もあることから、ログインの方法やログインのために必要なQRコード、オンライン授業のつなぎ方などについて、家庭にプリントを配布したり、ホーム・アンド・スクールを活用して情報を配信したりしている学校もあります。教育委員会としましては、タブレット端末が教科書やノートと同様の文具として、学校でも家庭でも活用することを目指し、各校への指導と助言を重ねてまいりますが、一方で、持ち帰った端末を子どもたちが学習以外で活用したり、夜遅くまで長時間使用したりする課題もございます。
今後も家庭での端末利用に関するルールの徹底や情報リテラシー教育を確実に行うことなど、学校としての責任を確実に果たすとともに、家庭での端末利用が子どもの成長に一層寄与するよう、ご家庭への支援を含め、取組を充実してまいります。
◆松本潤
ご答弁ありがとうございました。
恐れ入りますが、GIGAスクール端末の項目から再質問、要望させていただきます。
まず、タブレット端末導入時の教職員の負担についてです。授業支援システムの利用により、QRコードでのログインができること、そして、そのQRコードの発行業務は、ICT支援員の方に作業していただいているということを伺い、安心をいたしました。現在の端末は、来年度更新期限を迎え、令和8年度からは東京都主導で共同調達された新しい学習端末が用意される方向だと伺っております。今後、OSが変更となった場合、初動にかかる時間が変わる可能性もありますし、他市では、低学年からQRコードではなく、ローマ字を使用したログイン入力を行っている学校もあると伺っておりますので、今後どう変わっていくのか、それがまた教職員の方の負担軽減ができているのか、また機会を見て、ご質問させていただきたいと思います。
続いて、家庭の理解、協力についてです。
先ほど低学年、中学年、高学年といった発達段階に応じた端末の活用方法についてご紹介いただきました。もう高学年では、プレゼンテーションソフトを活用したプレゼンを行っているということで、大変すばらしいなと思うのですが、ご答弁いただいたように、ぜひそうした内容を学校公開などで見られるようにしていただけると、本当に保護者の方の理解がより深まるのではないかと考えます。
特に高学年の授業において、今おっしゃられたようにGIGA端末がどう使われていて、どんな授業が行われているのか。そのときの児童・生徒の反応なども、私も非常に興味がありますし、紙媒体で配布したり、ホームページを閲覧するよりかは、全然分かりやすいのじゃないかなと考えております。
例えば命の学習では、この日の時間は1学年から6学年まで、道徳の時間と定めていて、その時間ぜひ見に来てくださいという学校公開のやり方をされている学校もあると伺っております。同様に、GIGA端末を使用した授業についても行っていただけると、子どもたちと一緒に保護者も授業を見て考えることができるので、大変よいのではと思います。要望とさせていただきます。
また、可能であれば、小中連携教育の一環として、近隣の中学校の授業も見られるような、よりGIGA端末の実践的な授業が見られるような、これは保護者だけではなく、中学校に進学予定の児童、そして地域住民の方に見ていただけるような取組についても、ご検討いただければと思います。要望とさせていただきます。
1点気になったのですが、家庭に持ち帰って、学習以外の方法で使用する場合があると伺ったのですが、例えばインターネットのアクセスというのは、アクセス制限とかというのは、それ、できないものかお伺いしたいんですけれども、よろしいでしょうか。
◎大島教育部参事
現在のタブレット端末につきましては、アクセス制限等がきちんとかけられております。また、長時間使用したりというところに対しても、夜、使える時間を決めてというところも、対応を図っております。
◆松本潤
ありがとうございました。