一般質問 令和7年6月定例会-2:
保育園施策

一般質問にて、清瀬市の待機児童の状況と公立保育園統括園長制度の運用状況を問いました。


質問項目 件名 リンク
1. 「夢空間」保存活用方針 (1) 今後の動きについて →記事を読む
2. 保育園施策 (1) 待機児童の今後の見込みと対応方針について
(2) 統括園長について
→(本ページ)
3. 介護人材不足への対応 (1) 実態把握と対応方針について
(2)介護事業所の共同送迎に向けた支援について
→記事を読む


◆松本潤
 大きな2点目、保育園施策についてお伺いいたします。
 第3次清瀬市子ども・子育て支援事業計画が策定されました。子育て施策においては、将来的なニーズの見込みと受皿の確保のバランスが重要であると考えます。本計画においては、子ども・子育てを取り巻く現状として、18歳未満の年齢別人口の推移と将来推計が示されておりますが、その推計値は、平成28年3月に策定された清瀬市人口ビジョンに基づいております。少子高齢化が進行する一方で、市内では宅地化も進んでおり、地域によっては子育て世代の流入も見られます。そのため、推計値と実際の人口動向との乖離が生じつつあります。特にゼロ歳児においては、計画では令和7年の推計値が412人であるのに対し、本年5月1日付の月別年齢別人口を参照すると449人となっており、推計を上回る状況となっております。
 ここで心配になるのが待機児童の数です。待機児童については、育児休業からの復職を希望する保護者が多いことや、保育士1人当たりの配置基準が厳しい。特に1歳児の待機児童は国としても大きな課題になっております。つきましては、清瀬市における今後の待機児童の見込みと対応方針についてお伺いをいたします。
 次に、統括園長制度について伺います。
 清瀬市では、公立保育園である第1保育園、第3保育園、第7保育園の3園を横断的に監督支援する統括園長職が新たに創設されました。この制度は、園の連携強化や運営の質の向上を目的として導入されたものと認識しておりますが、統括園長設置の目的と期待される効果、また、実際の業務内容や運用状況について、本市の見解をお伺いいたします。


◎渡辺福祉子ども部長
私からは、保育園施策についてお答えをいたします。
 初めに、待機児童の今後の見込みと対応方針についてお答えをいたします。
 議員ご案内のとおり、ゼロ歳児の人口は増加しており、チルドレンファーストチケットやネウボラの充実など、様々な施策により本市が子育てしやすいまちに選ばれているものと認識をしております。
 待機児童数は、平成27年4月には45人でしたが、令和4年には4人まで減ったものの、令和5年から再び増加に転じ、令和5年は6人、令和6年は9人、そして、令和7年は23人に増加をしております。
 しかし、今年の待機児童急増の要因は、国の育児休業給付金延長制度の認定手続が減額されたことによるものと考えております。育児休業給付金の支給対象期間延長手続には、新たに育児休業給付金支給対象期間延長事由認定申告書と保育所等の利用申込みを行ったときの申込書の写しが必要になり、給付金の支給延長のために、特定の人気園1園のみを希望するといった待機児童としてカウント対象外になる、入所の意思がない入所申込みが減ったことによる一時的な影響と考えられます。
 待機児童対策はこれまでも、新園の開設に伴う定員の拡大などにより、解消に向けた対策を進めております。次年度新設するえがおの森保育園・きよせでは、今年度末で閉園をする市立第7保育園の定員より5人拡大、次年度移転新設をいたします野塩保育園では2園の定員拡充を予定しており、引き続き対策を講じてまいります。
 3月に策定いたしました第3次清瀬市子ども・子育て支援事業計画において用いている人口推計が現状と乖離しているのではないかというご指摘に関しましては、第5次清瀬市長期総合計画と整合性を図りながら、本支援事業計画を包含する清瀬市子ども計画を今年度策定することとしており、人口推計など最新のデータに更新するとともに、計画の内容も必要に応じ修正する予定でございます。


 次に、統括園長についてお答えをいたします。
 清瀬市立保育園処務規程を改正いたしまして、本年4月より統括園長職を正式に例規に位置づけました。公立保育園の園長は自園の日常業務に追われ、課題を認識しつつも、解決に向けた対応になかなか着手できない現状がございます。そこで、自園の管理から一歩離れて、1園にとどまらず、公立保育園全体の業務を俯瞰的に見詰めることができる統括園長を配置することで、議員ご案内のとおり、地域全体の保育園の連携強化や保育の質向上を目指しております。
 今年度は園長職の中から1人を統括園長に任命をし、第7保育園を執務場所といたしました。第7保育園は、今年度末で閉園し、次年度は近隣に民設民営のえがおの森保育園・きよせが開園いたします。これまで第7保育園が果たしてきた役割を新園にしっかりと引き継ぐため、第7保育園への配置といたしました。
 統括園長の実際の業務はまだ試行錯誤中でございますが、令和6年度から公立保育園で本格稼働している登校園管理システムのより一層の活用促進のため、各園をサポートすることから始めました。今年度は本格稼働後初めての年度更新を迎えるということもあり、統括園長のサポートにより、園児のクラス更新や新入園児保護者へのアプリ登録案内などスムーズに行うことができました。登校園管理システムは、保護者の利便性が向上するだけではなく、保育士の負担軽減にもつながるため、各園で習熟度にばらつきが出ないよう、統括園長の監督の下、活用の推進に尽力をしてまいります。
 また、公立保育園では、令和6年度から予算事務や契約事務など、これまで各園で主に園長が担当していた事務を一括して拠点園にて事務担当職員が行う集中管理方式を導入し、事務の効率化を進めておりますが、押印決裁ルートに各園の園長を経由する必要があることや、各園との書類のやり取りで時間を要することなどの課題がありました。統括園長が一括して決裁することで、園長の経由を不要といたしまして、あわせて今年度から稼働した財務会計システムや文書管理システムを活用することで、書類のやり取りもほぼ不要となり、園長の負担軽減と事務のさらなる効率化を図ることができています。
 今後の統括園長の役割といたしまして、さきに述べた第7保育園の新園への引継ぎ、市内私立保育園や連携協定を締結している市外私立保育園との連携の推進、適切な就学に向けた保育園と小学校との連携の推進、荷物の要らない保育園の実現に向けた民間企業とのサービス開発、公私を問わず、保育施設の指導検査の充実など、保育現場での豊富な知識と経験を必要とする様々な課題の解決に向けて模索をしていきたいと考えています。


◆松本潤
 保育園施策について再質問させていただきます。
 今年度策定される清瀬市子ども計画では、人口推計も最新のデータに更新されて、計画内容も必要に応じて修正される予定だということが分かりました。
 人口ビジョンについては、長期総合計画と大体同じタイミングで出されると思うんですが、どうしても10年スパンだと、ずれが大きくなってくると思います。ほかの計画も人口ビジョンを基にするものも多くて、様々な計画に影響してきますので、例えば5年ごとの国勢調査のタイミングなどを見て、人口推計に乖離がないかなど、確認していただければよいのかなと思っております。こちらは要望とさせていただきます。
 また、待機児童の増加要因についてなんですが、ちょっとご答弁内容の確認をさせていただくと、これまで育児休業給付金延長制度を利用するために、特定の園、1園のみを希望していた申込みについては待機児童としてカウントされていなかった。しかし、国の認定手続の変更により、これまで形式的に1園のみを希望されていた方が複数の園に申し込むようになって、その申込みが待機児童としてカウントされるようになった。そのため待機児童数が増加する要因となったというご説明だったと解釈しておりますが、この認識でよろしいのかお伺いをいたします。


◎渡辺福祉子ども部長
お見込みのとおりでございます。待機児童のカウントの方式の一つであります新定義によるカウントに含まれるようになりました。


◆松本潤
 分かりました、ありがとうございます。
 ちなみに令和7年の待機児童数の年齢別の人数をお伺いできればと思います。


◎渡辺福祉子ども部長
今年度4月入園の待機児童数でございますが、ゼロ歳児が4人、1歳児が12人、2歳児が2人、3歳児が2人、4歳以上児が3人、合計23人でございます。


◆松本潤
ありがとうございます。
 議長の許可を得まして、資料を事前にサイドブックスに格納してあります。
 一つ目は、本市のホームページに出ている、令和7年7月の入園保育施設欠員情報です。せっかくなのでちょっと投影しようかなと思います。これから画像投影をします。




 ちょっと小さくて見づらいんですが、申し訳ありません。今、1歳児の待機児童数が12人とお伺いしました。この表を拡大すると、この合計の部分、左からゼロ歳児、1歳児なんですが、やはり1歳児には欠員がありません。育児休業給付金延長制度があるといっても、職場としての欠員の方に早く戻ってきてほしいですし、どうしても働かなければならない方もいらっしゃると思います。
 資料はもう一つございまして、これは地図なんですが、こちらは一つ目の資料から2歳児クラスまでの対応の園を抜き出して、所在地を国土地理院の地図上に示したものとなっております。地図が小さいので拡大しますが、これでも小さいですね。ご覧いただければ分かるように、2歳児クラスまでの園というのは、この清瀬郵便局の周辺から本市の南側と、割と場所が偏っております。
 私の子どもも小規模保育所にお世話になっていたことがあるんですが、どうしても毎日竹丘のほうまで送り迎えがあって、なかなか大変だったのは記憶にあります。
 家庭の事情というのは個々に違うと思うんですが、例えば、本市の北側に住んでいる方で、1歳と小学校低学年の年齢のお子さんがいらっしゃる家族を想定します。近くの保育園であったら、朝8時に家を出れば間に合うが、開いていないので、南側の小規模保育所を申込み。そうすると、15分早く家を出なければいけなくて、そうなると、上の子が小学校に行く時間まで見ていられないといったケースも場合によっては考えられると思います。
 ここで投影を終了します。ありがとうございます。
 お伺いをしたいのは、立地とか通園手段とか、家庭の事情など、現実的な制約によってやむを得ず特定の園しか選べなかった方というのと、給付金延長のために形式的に申し込まれる方との違いを本市としてはどのように見極めて把握をされているのか、お伺いできればと思います。


◎渡辺福祉子ども部長
保育園の入園の申込書に、入園できなかった場合は、育休の延長が可能なので、ほかに入園を希望している方がいれば自分より利用調整を優先して構いませんという選択肢を設けておりまして、こちらのチェックを入れていただくことで、入園の意思の有無を確認しております。


◆松本潤
分かりました。ありがとうございます。
 そういった確認方法があるのなら安心なんですが、保護者の意向とか、細かな家庭事情というのは申込みの書面だけではなかなか把握しづらい側面もあるかと思いますので、必要時に聞き取りなどをして丁寧な把握に努めていただければと思います。
 また、保育園の定員数は拡大されるとのことですが、世間一般において、子育てがしやすいまちという評価の要素にやはり待機児童の数というのは重要視されますので、今後も弾力的な運用に努めていただければと思います。ありがとうございます。