一般質問 令和6年9月定例会-2:
図書館再編事業

一般質問にて、清瀬市の図書館再編に伴う元町こども図書館の移設計画や利用環境の課題、指定管理者への移行スケジュールについて問いました。


質問項目 件名 リンク
1. (仮称)南部地域複合施設
及び中央公園整備事業
(1) コストダウンへの取り組みについて
(2) 市民参画ができているのか
(3) 設置される車両「夢空間」について
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2. 図書館再編事業 (1) 駅前図書館改修と元町こども図書館について
(2) 指定管理業者との協議進捗について
→(本ページ)


◆松本潤
大きな2点目、図書館再編事業についてご質問をいたします。
今回の一般質問項目のうち、駅前図書館改修と元町こども図書館についての中で、トイレの防犯対策について通告書に記載させていただきましたが、一般質問初日に清瀬自民クラブの清水議員が同様の趣旨の質問をされており、安心・安全なトイレにしていただける方針だと理解できましたので、割愛をさせていただきます。恐れ入りますがよろしくお願いいたします。
 元町こども図書館を駅前図書館へ移設するための工事計画が現在進められております。図書館再編の目的は、市民の読書環境を向上させるため、また、より多くの方に清瀬市の図書を利用していただくためであると議会で答弁されてきております。利用率を上げるために宅配サービスを実施し、廃止される下宿、野塩、竹丘図書館にはセンター内にサロンを整備する。サロンには新聞や雑誌、地域文庫を読んだり、実習したりすることができるスペースを確保する。決まるまでの過程は別としても、方針は賛同できる部分もあります。
 しかし、元町こども図書館を駅前図書館へ移設することについては、図書館再編の目的と相反することになるのではと考えております。
 事務報告書にはそれぞれの地域図書館の入館者数と資料の館外貸出し者数が記載されております。これは単純に、どの図書館の利用者が多いのかということだけではなく、資料の館外貸出し者数から入館者数を割ることで、図書館に行って本を借りて帰る方の割合を知ることができます。見方を変えると、その図書館が本を借りる場所として利用されているのか、それとも本市が今後目指すサロンのような使い方をされているのかが大まかに分かります。
 平成26年度から令和5年度まで、直近10年間の事務報告書を参照しますと、図書館の利用者として駅前図書館が圧倒的に多いですが、本を借りて帰る方の割合は最も少なく、10年間の平均が34.6%、これは図書館をサロンのような場所として使われている方が多いからと考えられます。
 一方、元町こども図書館は10年間の平均が61.8%、これは市内の図書館の中で最も高い数字であり、図書館が本を借りるための場所として利用されているということがうかがえます。
 今回の駅前図書館改修では、窓際の自習スペースが子どもの図書館移設のために削減されてしまい、駅前図書館をサロンとして利用されている方のスペースは減ってしまいます。また、こども図書館として見ると、蔵書数は3分の1程度となり、さらに子ども単独または小さい子どもを連れての利用がしにくい商業施設内への移転ですので、双方の立場から利用者数が減ってしまうということが考えられます。
 私としては、元町こども図書館はそのまま残し、駅前図書館はカフェスペースの設置を含めたリニューアルとしたほうが結果的に市民の利用は向上するのではないかと考えます。見解をお伺いいたします。
 また、子ども単独では利用しにくい自転車置場についての課題をどう解決する方針であるのか、お伺いいたします。


最後に、指定管理業者との協議進捗についてです。
 令和7年度上半期から指定管理業者による図書館運営が開始される予定とされておりましたが、計画が変更されることが示されました。今後のスケジュールの予定、また、現在勤められている職員の方とは、指定管理への移行に向けてどのように話をされているのかお伺いをいたします。
 以上、壇上での質問を終わります。ご答弁よろしくお願いいたします。


◎南澤教育部長
私からは、図書館再編事業に係る駅前図書館改修と元町こども図書館についてと、指定管理業者との協議進捗についてに係るご質問にお答えをいたします。
 初めに、元町こども図書館はそのまま残し、駅前図書館はカフェスペースの設置を含めたリニューアルとしたほうが、結果的に市民の図書館の利用率が向上するのではないかとのご意見に対する本市の考え方でございます。
 令和5年度の元町こども図書館と駅前図書館の入館者及び資料館外貸出し者数の状況は、元町こども図書館においては2万4,993人が来館し、1万6,677人が資料の館外貸出しのサービスを利用されており、この割合は66%となります。同様に、駅前図書館は21万2,649人が来館し、館外貸出しは6万9,375人であり、この割合は32%となります。この傾向は令和5年度に限るものではなく、それぞれの図書館の定着した特性と言うことができます。
 元町こども図書館の資料は蔵書の98.7%が児童書であることから、多くの場合が館外への貸出しにつながります。また、1回当たりの貸出し点数も同様に多くなっています。一方駅前図書館は、その立地や新聞、雑誌の配架が他の館と比べ多いことから、図書館に滞在して過ごされる方が多い状況です。
 しかしながら、駅前図書館は、清瀬市立図書館の中で最も多くの方々に資料の貸出しサービスをご利用いただいていることも事実でございます。滞在、貸出しといった多面的にご活用いただける施設であることから、駅前図書館における館外への貸出しは、割合としては他の図書館に比べて低くはなりますが、貸出し者数は6万9,000人余りとなっており、これは清瀬市立図書館全体の45%を占めていることになります。
 本市は、図書館に行く時間やお住まいからのアクセス、健康の問題などで図書館に出かけることができない方々にも図書館を活用していただけるよう、市民の方であれば、ひとしく図書館の資料を手元に取り寄せることができるサービスを提供することを目指しています。新しい図書館の体制は、その実現に必要な仕組みであると考えています。
 さらに、市民のニーズを捉え、これに沿って活用し、維持管理することが公共施設の管理運営に係る基本的な考えでございます。
 こども図書館の立地の適地は駅前図書館か、あるいは現状のとおり、清瀬けやきホールなのかとの議論を本市は大事なことだとは考えてはおります。しかし、先ほど申し上げてきました、あるべき図書館のサービスの実現、よりよい公共施設の活用は、より根幹をなす課題であり、本市は横断的な判断の下、元町こども図書館の廃止と駅前図書館へのこども図書館機能の移転、そして、その後の活用の検討の開始に至ったものでございます。公共施設の活用方法として何が求められているかを捉えた上、しっかり今後も進めてまいります。
 次に、駐輪場についてお答えをいたします。
 この件につきましては、様々な場面で設置の必要についてご意見をいただいておりますことから、現在検討しているところでございまして、このことについては今後も継続的に検討をしてまいります。


 次に、指定管理者との協議の進捗についてお答えをいたします。
 図書館への指定管理者制度の導入の目途については、これまで令和7年4月とお伝えしてきたところですが、これを令和8年2月として進めてまいりたいと考えています。これに伴いまして、当初、今年の第4回定例会にてご提案する予定であるとお伝えしてまいりました、指定管理者の指定に係る議案につきましても、時期を変更させていただくことにしています。
 当初想定していた令和7年4月は、清瀬市の新しい図書館サービスの節目でありますことから、この時期に指定管理者制度を導入することがよいのではないかと考えてはまいりましたが、より最適な施設の管理運営を実現し、市民の皆様によりよいサービスをご提供することにつないでいくためには、南部図書館の運用を始める令和8年2月としたほうがよいと判断したものでございます。
 さらに、このことによる副次的な効果として、複合施設における他の指定管理者と併せて進めることが可能となるばかりではなく、本の宅配サービスをはじめ、新しい体制、サービスを一定期間、本市が実施主体となった上、責任を持って指定管理者に移行することができると考えています。
 いずれにいたしましても、魅力ある都市公園に位置し、複合施設の中に存在するという南部図書館の強みを存分に発揮していただけるような指定管理者の選定ができるよう、庁内で横断的に連携して準備を進めてまいります。
 最後に、現在従事している職員に対し、指定管理制度への移行に向けてどのように話をしているかについてお答えをいたします。
 現在の職員は、清瀬市や清瀬市立図書館の業務のことを踏まえてサービスの提供に当たっており、継続的、安定的な図書館運営に欠かすことができない方々ばかりでございます。本人のご意向が最優先ですが、これからも本市の図書館運営を担う貴重な人材として活躍していただきたいと考えています。現在勤めている会計年度任用職員には、本市の考え方を丁寧に説明し、理解と協力を得られるように進めてまいります。


◆松本潤
ご答弁ありがとうございました。
 ちょっと時間がもうなくなってきてしまったので、ちょっと集約して質問させていただければと思います。
 恐れ入りますが、図書館の部分からご質問させていただきます。
 もしかしたら意見になってしまうかもしれないんですが、まず、市民サービスの利用向上のための宅配サービスを開始するんだという話は前々から伺っておりますが、しかし、これは今現状図書に触れていない方に対しての考え方でありまして、既に高い貸出し率が出ている元町こども図書館をアクセスがしにくい場所へ移設し、蔵書数を減らしてしまうことは、ちょっと本市の目指す考え方に逆行しているんじゃないかなと私は捉えております。
 宅配サービスを行うために、元町こども図書館を廃止してしまうんじゃないかというやはり意見もありますので、そのあたりはちょっと伺いたかったんですが、維持費については事前のヒアリングで、大体元町こども図書館、年間1,500万円ぐらいかかると伺っております。そうなった場合、元町こども図書館が仮になくなって、それで子どもの居場所なるものが設置された場合でも、けやきホールは中にありますから、外の公園とは違います。なので、無人というわけにはいかないと思うんですよね。そうすると、人が配置されれば人件費は当然かかりますし、物件費は図書館同様にかかってきます。
 さらには元町こども図書館で本を借りていた方が駅前図書館に行きにくくなることや、蔵書数が減ることで、例えばシリーズ物で足りないものがあった際に宅配サービスを利用されるようになることを考えると、トータルでかかるコストというのは、もしかしたら元町こども図書館をけやきホールに残した場合と、駅前図書館へ移設して跡地を子どもの居場所として活用する場合とで比較してもあんまり変わらないんじゃないかなと想定しております。
 ちょっとここでまたいろいろ、本来でしたら何か資料みたいなものも投影できればよかったんですが、本当に子どもの居場所、元町こども図書館については、もうあの面積で、あの場所で、子どものための図書館で高い貸出し数を誇っておりますので、移設先の自転車置場の課題もまだ検討中のようですし、廃止して、そこの場所を子どもの居場所へ整備するよりも、そのまま残したほうが市民に公共施設として求めるサービスに適しているのではないかと考えますので、今後、図書館については元町こども文庫として残るそうですし、来年は宅配サービスが始まれば、いろいろデータ、数値や費用などが出てくると思いますので、そのあたりはそのままこども文庫として残すのか、それともまた再整備するのか、それともこども図書館を残すのか、ちょっとまたいろいろ検討はできると思いますので、ぜひそうしていただければと思います。


 指定管理者さんについても、3月の議会で条例改正が決まった後、来年度から指定管理制度へ移行すると、特に会計年度任用職員の方々へは説明されていると思います。今後の自身の働き方を考えなければならない中で、市民の方からは、きっとこれからの図書館に関する問合せも多いと思います。様々なご対応していただいていると思いますし、清瀬市の図書館にとっても今後も必要な方々でありますので、一人一人丁寧に説明していただければと思います。ご要望いたします。



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