一般質問 令和7年12月定例会-2:
子どもの体験活動

一般質問にて、子どもの体験活動の重要性と体験格差について、そして市のイベントにアクセスしやすい仕組みづくりについて問いました。


質問項目 件名 リンク
1. 共同親権に係る対応 (1) 相談窓口について
(2) 別居親の行事参加について
(3) 研修について
→記事を読む
2. 子どもの体験活動 (1) 体験格差をどう考えるか
(2) 情報アクセスのしやすさ
→(本ページ)
3. 「夢空間」クラウドファンディング (1) 第2弾を終えて →記事を読む


◆松本潤
 子どもの体験活動についてお伺いをします。
 子どもの頃の様々な体験活動は、人間性や学びや考える力、生きる力を育む基盤となる大変重要な要素です。しかし現実には、家庭の経済状況や保護者の働き方によって体験の機会が大きく左右される体験格差が生じております。
 文部科学省が2年ごとに行う子どもの学習費調査では、子どもの学校教育及び学校外活動のために支出した1年間の支出状況が示されております。その中で、学校外活動に係る費用は、自宅学習や学習塾、家庭教師などに係る補助学習費と、体験活動や地域活動、芸術文化活動、スポーツ、レクリエーション活動、国際交流、体験活動といったその他の学校外活動費に分けられております。
 小中学校におけるその他の学校外活動費に着目しますと、公立より私立の小中学校に通われる家庭のほうが体験活動を含むその他の学校外活動費の支出が高く、そして、世帯の年収が増えるほど、その他の学校外活動費の支出が多くなる傾向があります。こうした格差は、学力や自己肯定感、将来の進路選択にも長期的な影響を及ぼす可能性があると指摘をされております。
 清瀬市としての体験格差への見解と、清瀬市が行っている施策や今後の方向性についてお伺いをいたします。


 続いて、情報アクセスのしやすさについてお伺いをします。
 先ほどの調査では、その他の学校外活動費として集計されているため、基本的には費用が伴った活動が対象となっております。自治体の施策においては、費用がかからずとも、文化自然体験やスポーツ活動といった体験活動が提供されております。清瀬市においても、児童館や図書館といった公共施設で様々なイベントが開催されております。
 しかし、体験格差が生じやすい家庭環境においては、保護者が忙しく、情報収集の時間を確保できないといった課題や、情報そのものが紙媒体とデジタル媒体が混在していたり、そもそも情報が届かなかったりすることで情報格差が生じ、それが体験格差につながっているということも想定がされます。
 体験格差は情報格差でも生じ得るということについて清瀬市の見解と、また、子ども向けのイベント情報をホームページなどで一元的に閲覧できる仕組みづくりを検討できないか、お伺いをいたします。


◎南澤教育部長
私からは、子どもの体験活動に関する体験格差をどう考えるかについてお答えをいたします。
 まず、体験活動についてですが、その内容は幅広く多岐にわたるものです。具体的には、部活動や習い事、家庭でのお手伝い、地域や学校による催しなどの生活文化体験、また、登山やキャンプといった自然体験、さらに、ボランティア活動や職場体験などの社会体験が挙げられます。
 議員ご指摘のとおり、こうした体験活動は豊かな人間性を育み、自ら学び、考える力、すなわち生きる力を形成する重要な基盤となります。その教育的意義としましては、生活への関心や意欲の向上、問題発見力や問題解決力の養成、自己達成感や自己肯定感の向上、そして基礎体力の向上や心身の健康維持などが挙げられます。これらの点からも、体験活動が子どもたちの健やかな成長に与える影響は非常に大きいものがあると考えております。
 一方で、家庭の経済状況や保護者の意識、さらには地域内の人間関係の希薄化など、家庭や地域における子どもの育成環境が影響し、学校外での体験の機会に格差が生じる、いわゆる体験格差が社会的な課題となっています。
 このような中、清瀬市教育委員会は令和3年度より、清瀬子ども大学事業を実施し、子どもたちに学校外での体験活動の機会を提供しています。この事業は、市内の地域資源を最大限に活用し、学校教育の枠を超えた体験型の学びの場を子どもたちに提供することを目的としています。
 具体的には、体験を通して将来の進路について考えるきっかけとすることや、生まれ育った清瀬市への郷土愛を育むことを目指しています。
 今年度の清瀬子ども大学では、理科、薬学、気象、看護、俳句、アニメーション、食品の計7学部を開設し、子どもたちに多様な体験活動を提供しております。多くの講座に定員を超える応募をいただき、子どもたちや保護者の皆様からご好評をいただいております。
 いずれの学部も、保護者の大きな経済的な負担となることがないよう、受講費用を必要最低限に抑える工夫をしております。これは各協力者や協力機関の皆様のご支援のたまものであり、心より御礼を申し上げる次第でございます。
 また、この事業が好評を得ている理由は、費用負担の軽減だけではなく、日常生活では得られない体験が提供されることに加え、それが自らの地域に存在する大学や企業、専門性を持つ人材から、直接事業や活動の指導を受けられる点があると考えております。
 具体例として、本年度新たに開校したアニメーションの部では、市内のアニメーション制作会社ゆめ太カンパニー様のご協力をいただき、アニメーション動画の制作のプロセスを体験することができました。
 さらに、食品の部では、清瀬の生乳から生まれるチーズをテーマに、清瀬市産の生乳を100%使用したフレッシュチーズを製造しているGOOD CHEESE LABORATORY様のご支援をいただき、食品加工について学ぶ機会を提供いたしました。参加した子どもたち一人一人にとって、学校における日常の学びでは得ることができない貴重な体験となり、達成感を覚える時間になったものと確信をしております。
 さらに、今年度より、子どもたちの体験活動を通じた生涯学習の一環として、児童生徒国内派遣事業を実施しております。この事業は、市内の中学生が自らテーマを設定し、計画を立てた上で、訪問先での人との交流や見学、体験を通じて、さらにその学びを深めることを実践させ、生きる力を養うことを目的としています。派遣を希望する生徒には、プレゼンテーション講座や、工程の企画立案の支援を行った上で、プレゼンテーション審査会にて派遣生を選考いたしました。
 その結果、初年度となる今年は、清瀬中学校の1年生2名による長崎県訪問を通じた外国貿易の歴史や平和学習という提案が採用されました。派遣は10月に2泊3日で実施され、この派遣で得た現地での学びの成果は、令和8年3月の報告会にて生徒自身で発表する予定です。報告会に向けて、生徒がさらに充実した学びと有意義な経験を得られるよう、引き続き支援してまいりたいと考えております。
 なお、この事業につきましても、保護者の大きな経済的な負担にならないよう、交通費や宿泊費など、派遣にかかる費用を必要最低限に抑えるように図っております。
 今後も子どもたちが多様な体験活動を通じて自身の可能性を広げ、充実した学びと成長を得られる機会の提供に取り組んでまいりたいと考えております。


◎木原シティプロモーション担当部長
私からは、情報格差が体験格差を生じてしまうことについて、まずご答弁申し上げます。
 ご紹介いただきましたとおり、本市では、児童館や図書館などの公共施設におきまして、様々なイベントを開催しております。市民の皆様には、このようなイベントの情報をお届けし、情報格差を生まないよう、ホームページを見やすく工夫することは大変重要であると考えております。
 ご質問いただきました、ホームページを一元的に閲覧できる仕組みにつきましては、現在のホームページのトップページ上におきまして、イベントカレンダーというアイコンがございます。このアイコンにアクセス後、イベント検索でカテゴリー区分、子ども・子育てに絞って検索していただくことで、子ども・子育てに関連するイベントが確認できる仕組みとなっております。
 しかしながら、絞り込み機能がある一方で、実施する全てのイベントを掲載いたしますと、情報量が多くかえって見づらくなってしまう点もございます。このような理由から、現在、本市のホームページのイベントカレンダーにつきましては、市主催のイベントを中心に掲載しております。
 議員ご質問の子ども関連のイベントにつきましては、各施設の実施が多く、指定管理者によるイベント実施なども大変多いことから、公共施設ごとのページに集約してお知らせするなど、工夫をして掲載しております。
 今後、本市のホームページのイベントカレンダーに掲載する情報、公共施設ごとのページに掲載する情報なども含め、市民の皆様がよりアクセスしやすいホームページの整備に努めてまいります。


◆松本潤
 (時間の関係で、再質問は「共同親権に係る対応」、「「夢空間」クラウドファンディング」から再質問を行いました)


すみません、子ども体験活動の部分にちょっと戻らせていただくんですが、体験格差についてで、子ども大学とか国内派遣事業について、体験機会の創出に取り組んでいただいていることは分かりました。ありがとうございます。
 清瀬子ども大学のような地域資源を生かした取組というのは大変すばらしいと思いますし、国内派遣事業についても3月の報告会とても楽しみにしております。しかし派遣事業については人数が限られてくることや、子ども大学についても定員を超える講座が多くあるようなので、このあたりが課題なのかなと思います。
 子ども大学については、今は7月、8月の開催の講座が多いようなので、可能でしたら冬休みや春休みといった長期休みの開校ができないか、ぜひこのあたり検討していただくことはご要望とさせていただきます。
 また、体験格差が生じやすい家庭ですと、やはり学校で行っていただける体験活動というのは大変重要な機会でありまして、先日の斉藤まさひろ議員の一般質問においても、様々な体験活動を行っていただけるということが分かりました。
 その中でやはり移動教室とか修学旅行、大変子どもたちにとって大きなウエイトを占めていると思うんですが、今年度から校外学習に移動教室が切り替わりまして、ちょっとこの進捗状況について最後お伺いできればと思います。


◎大島教育部参事
本市では、令和7年2月に中間まとめを報告書としてお出しをしております。中間まとめの中に書かれた活動例を参考にしながら、今年度学校は様々検討を進め実施をしているところでございます。
 本市では検討委員会を今年度も開催をして、よりよい校外学習の在り方について検討を続けておりますので、この結果につきましては、令和8年2月を目途に報告書にまとめていく予定となってございます。